はじめて動画制作を行う方必見!動画制作の手順やポイントを解説!

撮影
近年SNSをはじめとし、動画を用いてブランディングや集客・販促を行う手法が人気になっています。

多くの人々に情報を届けることができる動画広告は、企業や個人でも制作している人が増えている一方、どのように始めたら良いか分からない人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、これから動画制作を始めたい方に向け、手順やポイントをご紹介していきます。

動画制作の主な流れとは


動画制作においては、大きく分けて以下4つのステップに分類できます。

1.動画構成・企画
2.動画撮影
3.動画編集
4.公開

これら4つの中でも、誰に対して、どんなメッセージを、なぜ・どのように伝えるか。というコンセプトやターゲットを決める「構成と企画」が最も重要な要素と言えます。

1.動画構成・企画


動画企画
構成と企画を行う上では、重要な4つの要素があります。

■明確な目的を設定する

動画広告を活用する際には、商品やサービスなどの認知向上が1番の目的とされることが多いですが、コーポレートビジョンの紹介や、企業おブランディング、商品販促や集客など様々な目的が存在します。

そういった目的を明確に設定することにより、動画において伝えるべきメッセージや、その動画を視聴したユーザーに、何を感じ・どう行動してもらいたいかが決まっていくのです。

例を挙げると、「自社の企業理念を知ってもらいたい」という目的設定も素晴らしいですが、もう少し具体的に捉え、「自社の企業理念を知ってもらい、取り扱っている商品に対する思いを感じ購入してもらいたい」という目的を設定することで、伝えるべきメッセージやターゲットがより明確に定義することができます。

■ターゲットユーザーを具体化する

コンセプトや目的が決まった後は、それを実現するために、どんな人に向けて動画を作るのか。ターゲットを明確に定義していきます。

例えば、30代の主婦層に向け訴求することが決まった場合には、小さな子供がいる、夫婦共働きをしている、仕事と育児の両立を頑張っている。など、決めたユーザー層に対してのイメージを具体化することで、どんなテイストの動画にすべきか、何を伝えるべきか、動画の細かな内容を詰めていくことができるのです。

■どこに掲載するかを決める

コンセプトに基づき、ターゲットを定義した次は、そのターゲットに対して効果的に訴求できる掲載先・媒体を選定することが大切です。

ニュースサイトやSNSなど、様々な媒体がありますので、ターゲットと親和性が高く効果的な媒体を選定しましょう。 ただし媒体によって、ユーザーが視聴する際に最適な動画の時間は異なると言われています。

SNSを中心に例を挙げると、TwitterやInstagramは約30秒程度、Facebookは1分程度、YouTubeは最大2分程度まで。

■動画の形を決める

動画を作る上でも、様々なスタイル・形がありますが、今回は最も定番で伝わりやすい「ストーリー型」を紹介します。
このストーリー型で動画を作るうえで大切なポイントは「起承転結」を意識することです。

たとえば、SNSに掲載するため30秒程度の動画を制作する場合、
冒頭の「起」では、5秒程度で動画の導入を行います。
続いて「承」では、10秒程度で商品やサービスの紹介をし、より詳しい情報を明記します。
そして「転」では、10秒程度で実際に使用したユーザーの声や、セール情報などを表記し、情報に厚みを持たせ関心を持たせます。
最後の「結」では、5秒程度で商品の購入やお問い合わせ先、企業情報を明示します。

このように比較的シンプルな構成ですが、掲載する媒体が複数になる場合などは、いくつかの動画でABテストを行い、最適化していくことも大切です。

起承転結それぞれの時間配分を調整したり、各パーツの内容を数パターン用意し組み合わせて検証していくなど、コストや工数に応じてPDCAを回していくことで、より効果的な動画に仕上げていくことができます。

2.動画撮影


撮影
構成が決まった次は、いよいよ撮影を行います。

■撮影前に行う準備

動画を撮影する前には、まず撮影に使うカメラや照明などの機材や場所など必要なものの準備をしましょう。

撮影を行う際には、機材や場所はもちろんですが、どのような素材を使うかまで決まっている必要があります。

そのため企画段階で決定した動画のイメージとズレが生じないよう、絵コンテを作成するなど、イメージを形に起こしておくことで、認識がずれることなく撮影を行うことができます。

また動画の撮影と聞くと、映像の撮影に意識が集まりがちですが、音声やBGMの撮り方も考えておく必要があります。

映像と合わせる一緒に撮るか、別にするかなども撮影前に決めておくことで、追加撮影を行うことなく、計画通りの予算や工数で撮影を進行することができるのです。

■撮影作業

素材や場所、機材の準備ができたら、ここからは撮影に入っていきます。

・ステップ① カメラをは固定して撮影
手ブレを防ぎ、映像を鮮明にするためにも、撮影を行う際には基本的にはカメラは固定しましょう。
動きのある映像に仕上げたい場合でも、台車を使うなどカメラは固定されるよう撮影を行います。

・ステップ② それぞれのカットはなるべく短く
1カットごとに、なるべく短いカットにしましょう。
ズームの違いや角度の違いなど、動画に変化が生まれることで、ユーザーは飽きずに視聴することができます。
また、編集を行う際にも確認もしやすくなり、よりよい動画を作ることができます。

・ステップ③ カメラワークを決める
動画の印象を決める上でも、カメラワークはとても重要な要素となります。
ここでは、カメラワークの基本とも言われる4つの手法を紹介します。

「静止と固定」
三脚などに乗せてカメラを固定する撮影方法のことです。
ブレを防ぎ鮮明な映像を撮ることができます。

「パン、ティルト」
パンとは左右の動き、ティルトとは上下の動きを意味します。
被写体の細部を撮影する際や、画角の広い風景などを撮影する際に用いる撮影方法です。

「ズーム・イン、ズーム・アウト」
ズームインは被写体に遠くから徐々に近づいていく方法、ズームアウトは被写体から徐々に離れていく撮影方法のことで、 カメラレンズの焦点距離を変化させていく撮影方法を指します。

3.動画編集


編集
撮影した動画を編集することで、より効果的な印象に仕上げていきましょう。
動画の編集を行う際は大きく分けて3つのポイントが存在します。

■素材
動画の構成を行った際、必要となる映像・素材が決まっていても、実際に撮影をし編集を行っていく際に、画角やズームなどがイメージと少し異なって見える場合があります。

そういったときには、撮影された各素材を、編集したりトリミングし必要な部分も切り抜くなどし動画編集を行なっていきます。

■切り抜きと繋ぎ

動画を編集する際には、映像の間を切り抜き・繋ぐ方法がよく行われます。

単調な映像や、代わり映えしない映像を長く写してしまうと、間が悪く伸びるような印象を受けてしまうため、テンポを重視する場合は積極的にカットしましょう。

風景映像が長く続いたり、ただ商品を写した映像が続くなど、単調な描写だと間延びをし退屈な印象になってしまいます。
そのため、素材と素材の間はカットし繋ぐことで、リズム感のよい動画に仕上げることができます。

■BGM・音楽

映像に合わせてBGMを展開することで、よりその雰囲気や印象を引き立たせることができます。
シーンのイメージに合わせて、最適なBGMを盛り込んでいきましょう。
ただし、楽曲には著作権が存在するため、フリー素材でない場合は利用料の支払いが必要となるため、申請などは必ず済ませておくようにします。

また、フリー素材であっても、商用利用するための条件が設けられている場合もあるため、記載内容を事前に確認しておくようにしましょう。

■テロップと字幕

映像や音楽だけでなく、テロップや字幕表示を行うことでより印象をつけることができます。
フォントやサイズ、カラーパターンなど様々に調整することができるため、強調したい場面に応じて使い分けていくことができます。

ただし、スマートフォンとPCなどデバイスによっては見えるサイズが異なるため、適切なフォントサイズにすることが必要です。また、映像の邪魔をしないよう工夫することも必要です。

4.公開


公開
編集が完了し動画が完成したら、公開を行なっていきます。
完成した動画をインターネットに公開するためには、YouTubeを用いることが多いです。

アップロードした動画のソースを貼り付け、ホームページやサイト上で表示することも可能なため、うまく活用していきましょう。

また、特定の閲覧者にのみ限定することや、誰でも閲覧可能にするなど、閲覧可能な範囲を設定し公開することも可能です。

動画制作における注意点


これまでに紹介してきた動画制作の主な手順ですが、自社や個人で制作する場合、外部の企業などへ制作を委託する場合によっても注意すべきポイントがあります。

自社や個人で制作する際


■メッセージを詰め込みすぎない

動画の長さによっても異なりますが、基本的に1つの動画では1つのメッセージを伝えるようにしましょう。

メッセージをいくつか詰め込んでしまうことで、限られた時間の中に要素が乱立してしまい、ターゲットユーザーに正しく情報が届かない危険性あるためです。

■コンセプト、ターゲットはずらさない

動画の撮影や編集段階では特に、実際の動画素材があるため、画角や効果、シーン描写などが気になってくるケースがあります。

こういった際には、構成段階で決めたコンセプトやターゲットがぶれていないか、想定しているメッセージを正しく伝えられる素材になっているかを、改めて思い返し調整していくことがとても大切です。

外部に委託する際


■著作権や商標権

たとえば、契約書で明記されている用途以外に動画を二次利用してしまった場合などは、動画制作会社の著作権・使用権を侵害することにになる恐れがあります。

他にも、タレントを起用した場合には特に、動画の出演者の期間が契約で決められている場合もあります。それを過ぎて動画を使用してしまうと、使用権を侵害することになる恐れもあります。

■制作条件の確認

本記事で紹介した動画制作の流れも踏まえ、外部委託する際には金額や期間は確認を行うようにしましょう。
動画制作それぞれの作業にかかる費用や期間を確認し、必要な作業かどうかしっかり検討することが大切です。

また、場合によっては制作を委託した会社から一部の作業が第三者へ外部委託されるケースもあります。
それにより、動画をクオリティに差が生じる可能性も考えられるため、契約時に確認しておく必要があります。

■追加作業は行わない

外部企業へ制作を委託する際、必要な素材に漏れがあったりすると追加撮影の費用は時間が発生してしまいます。
事前にしっかり見積もりをし、追加の費用や工数が発生しないよう準備を行いましょう。

■主な動画制作の費用

自社や個人制作の場合、外部委託する場合によっても異なりますが、動画制作に必要な主な費用を紹介します。

動画制作の見積もり

自社や個人で制作する場合


この場合は主に、撮影機材と編集ソフトの費用が発生します。

本格的な機材などを揃えると、40〜50万円ほどかかる場合もありますが、スマートフォンでも十分に撮影できる場合もあります。画質や素材に応じて必要なものを使い分けましょう。

編集ソフトも無料で使えるものや、簡単な機能がついており1,000円程度で利用できるもの、1万円程度で高度な編集ができるものなど様々にあります。

有料ソフトであっても、無料のお試し期間がついているものもあるので、一度試してみても良いです。また基本的な使い方に慣れるためにも無料ソフトから始めて見ることもおすすめです。

外部委託する場合


この場合には、企画・撮影・編集とステップに応じて料金設定が別れている場合が多く、どこからどこまでの範囲を委託するかによって金額は変わってきます。

一般的には、撮影や編集だけであれば20万円程度で抑えられるケースがありますが、企画などから委託する場合には100万円程度必要になるケースがあります。

自社や個人で行える作業領域や予算に応じて、必要な部分も委託しましょう。

まとめ


企業だけでなく、個人でもスマートフォンを使い簡単に動画制作を行うことができます。
目的に合わせ、本記事の内容を参考に動画制作をぜひ行ってみてください。